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概要:
金には物として、
  • 圧延性に優れ加工しやすい 
  • 銀についで熱・電気の伝導性が 高い
  • 通常は腐食したり変質することないという特徴があります
需要:
金はその光沢の美しさや希少性から、宝飾用に使用されます。また、古来より通貨及び その保証のために使用されており、各国で共通の価値で流通されているため、退蔵や投資 用に使用されています。金の物質としての特性から電子部品や接点などの工業用にも欠く ことが出来ません。宝飾需要は金需要における最大のものです。 中東ではサウジアラビア、トルコなどが主要消費国となりますが、その他の国々でも規 制の緩和や国民所得の増加を背景に消費が増加しています。

供給:

世界最大の産金国は南アフリカですが、現在では産出量は減少傾向にあります。これは 金鉱山が深度3000mを超えることが多く、生産コストが増大しているほか、落盤事故 の危険性も増しているためです。また、政情や労働問題などの影響も強く、大規模な投資 によって生産設備が更新されない限り生産は増加しないと見られています。鉱山はオレン ジ州とトランスバール州にまたがるゴールデン・アーク地帯に集中しています。  

近年では旧来の産金国がコスト増や社会情勢の変化から産出量の伸び悩みを 見せているのに対して、新興産金国の台頭が目立ちます。新鉱山の開発は短期的に金市場 への人気を集めることになります。

また、最近は国際通貨基金(IMF)が金売却を検討するなど、公的機関の金売却も無 視できない要因となります。金鉱山会社は金の貸し借りが出来るリース市場で金を借り入れ、先渡し(フォワード) 売りに回して資金を得ます。ここで得た売却益が金の生産の資金に回され、生産された金 がリース市場に返済されます。こうした仕組みをゴールドローンといい、金鉱山の主要な 活動の一つとなっています。リース市場で金を貸し借りする金利(リースレート)は金需 給の指標の一つとして利用されています。


白金
白金は、工業用と宝飾用の2つの面を持つ金属です。特に日本では宝飾用の需要が高く、 ダイヤモンドの光沢を引き立てる上品な白色が高品位のプラチナ・アクセサリーの人気 につながっています。  白金は、パラジウム、ロジウム、オスミウム、ルテニウム、イリジウムなどの白金族元 素に分類されます。これらの金属は性質が似ているために工業用にも比較的似た利用の仕 方がされています。

需要:  
白金は主に宝飾品、自動車触媒、投資、ガラス、化学、電気などの各分野に使用されて います。宝飾品の分野は全体の3分の1前後を占め、特に日本で消費されます。自動車触媒は工業ではもっとも多く使用されています。排気ガスの処理のために搭載さ れるために、排ガス規制の有無が需要を左右します。近年ではパラジウムを使用した触媒 利用の拡大を受けて、白金の利用は伸び悩んでいます。しかし、プラチナ−ロジウム触媒 の性能の高さもあってパラジウムとの併用が続いており、白金利用の減少は小幅にとどま っています。また、アジア市場の自動車産業の立ち上がりも期待されています。

供給:

白金は南アフリカ、ロシア、北米などの国で産出されます。南アフリカは世界最大の白金生産国です。その鉱山はトランスバール州のブッシュ・ベ ルトに集中しており、この場所は同国で金鉱山が集中するゴールデン・アーク地帯の北に 位置しています。同国の白金のほとんどがアムプラッツ(アングロ・アメリカン・プラチ ナ・コーポレーション、ルステンバーグ社、レボワ社、PPラスト社を傘下とする)、イ ンパラ(ゲンコア社傘下)、ロンロー(英国の会社、ウエスタン・プラチナ社、イースタ ン・プラチナ社を傘下とする)、ノーザム(ゴールド・フィールズ・オブ・サウスアフリ カ社傘下)の各社によって生産されています。これらの鉱山は、政情の不安などを背景に したストライキや設備改善の遅れなどから高コスト下での生産を余儀なくされていますが、 その豊富な推定埋蔵量から将来的には増産が期待されています。

銀は熱・電気の伝導性が高く、その加工性の高さから工業用に多く使用されています。 また、金と同じく通貨や宝飾品としての側面を持ちますが、この性質は金ほど強くありま せん。  その光沢は美しいのですが、金ほどは安定はしていません。大気中の水分と亜硫酸ガス や硫化水素によって硫化することで黒く変色します。しかし、このような性質を利用して 写真のフィルムの材料として使用されます。現在では銀を利用しない写真システムもあり ますが、まだ絶対的な画質では銀を使用した通常の写真システムに劣ります。


需要:  
銀の需要は写真産業用、工業用(写真産業用を含まず)、宝飾・銀器用、貨幣用にわけ られます。写真産業用の需要は、米国、日本、欧州が中心となります。最近の傾向として銀を使用 しない写真システムや、銀の使用量を押さえた物などが開発されています。まだ、絶対的 に画質が劣るという問題はありますが、技術の進展によりこの分野の銀需要は将来減少す ると見られています。反面、写真フィルムの分野は現在もっとも二次回収技術が進んでい るために影響は小さいとする見方もあります。  

供給:
銀の供給は鉱山生産と二次供給に分けられます。主要な産地は北米と南米に集中していますが、ロシアやオーストラリア、中国などでも 産出します。鉱山生産は銀鉱石からの生産と、金など他の鉱石を精製する際に得られるバ イプロ(副産物)とにわけられ、全体の過半をバイプロが占めます。特に銅、亜鉛、鉛か らのバイプロが多く、これらの非鉄金属の産出量が銀の生産高に大きく影響します。  銀の最大の生産国はメキシコです。この国は多額の対外債務を抱えている国として知ら れており、その経済は銀を含む資源輸出に支えられています。そのため、この国の通貨、 経済、政治の動向が注目されることがあります。   


パラジウム
概要:

パラジウムは比較的歴史が浅い金属で、1803年にプラチナの残留物から初めて分離 されました。白金系の金属の中では融点が1554度と低いことから加工性に優れ、近年 では電子・電気用、自動車用触媒、宝飾用合金や歯科用合金など、利用法が拡大していま す。色は白色ですが単体でアクセサリーなどにされることはなく、他の金属との合金とし て多く使用されます。


需要:
パラジウムはその多くが工業用に利用されています。中でも電子・電気用、自動車用の 使用がほとんどと言っていいでしょう。  電子用には電気接点や抵抗体に使われ、白金などとの合金として使用されることが多く、 電気用には多層セラミック・コンデンサーやセンサー、集積回路などに使用されます。技 術の進展によって個々の製品や部品における使用量は減少していますが、反面これらの製 造数が拡大しているためパラジウムの使用量もまた増加しています。身近な例としては携 帯電話やPHS、コンピューターの普及などが上げられます。  

供給:
パラジウムは主にロシア、南アフリカ、北米で生産されます。  ロシアは世界最大の生産国で、世界生産の6割以上のパラジウムを供給しています。子 細は明らかではありませんが、ニッケルや銅の副産物として生産され、在庫水準も白金な どより潤沢と見られています。  南アフリカでは主に白金の副産物として産出されます。そのため白金鉱山での生産動向 が直接、パラジウムの産出量に影響します。   


アルミニウム
アルミニウムの特徴としては、
  1. 軽い
  2. 強い 
  3. さびにくい 
  4. 電気を良く 通し磁気を帯びない 
  5. 熱を良く通す 
  6. 光線や電磁波を反射する 
  7. 美しく表面 処理がしやすい 
  8. 再生可能 
  9. 精製には大量の電力と原油などのエネルギーが必要  などの点が上げられます。  

需要:  

アルミは第2の鉄と呼ばれ、輸送、建設、包装、電気機器、機械など様々な用途に使用 されています。輸送 アルミニウムはその軽さから性能向上に軽量化が必要な列車、自動車、航空機、 船舶などに多く使用されています。サビにくく、その重量に比べて強度が強いのもアルミ が好まれる点ですが、自動車産業の需要などは景気の影響が大きくなります。建設 アルミの加工性の良さから、アルミは建設資材としても多く使われます。アルミ サッシの普及などは最も身近な例でしょう。ビル、マンション、住宅などの需要が注目さ れます。

供給:
アルミニウムの原料はボーキサイト、茶褐色でアルミニウムの水酸化化合物を多く含む 鉱石です。これを細かくしたあと、荷性ソーダを加えて加圧、加熱することによりアルミ ン酸ソーダを作ります。さらにこれを加水分解して水酸化アルミニウムの結晶にし、焼成 してできる白い粉がアルミナ(酸化アルミニウム)です。   

ボーキサイトの産出国はオーストラリア、ギニア、ジャマイカ、ブラジル、CIS、中 国などで、アルミナの生産国はオーストラリア、米国、CIS、ジャマイカ、ブラジルな どです。アルミニウムの生産国は米国、CIS、カナダ、中国、オーストラリア、ブラジ ルなどになります。

現在では再生された地 金が供給全体の3分の1前後を占めています。再生地金は主に米国、日本などで生産され ています。  現在日本国内においてアルミ新地金はほぼ全量を輸入に頼っています。2度の石油ショ ックでエネルギーコストが増大したため、国内生産はほとんどが撤退しました。そのため 日本は世界最大の輸入国となっています。