>>進出目的

現在中国に進出している外国企業は約30万社、その内日本企業は約2万社ある。最近は一時期ほどではないが、なお多くの企業が相継いで進出しており、その時に備えて普段からの情報収集が必要。準備に当たっては大きな流れとしての中国事情を知ることと、事業展開の留意点を承知しておくことが重要。


◆投資目的その1-----安価で豊富な労働力

中国の脅威は何といっても人件費の安さである。中国の農村部の平均年収は、日本の民間サラリーマン平均年収の約132分の1という。初めから勝負にならない。逆に中国を市場とした場合、日本で作る製品は高すぎて売れない。中国企業からの部品発注はシビアである。中国企業から発注を受けても結局中国で作らない限り、採算は合わない。

それに、安価であるだけではない。若い優秀な労働力が豊富である。日本の工場では、中高年のパートタイマーがやっていることを、中国の工場で20歳前後の若い人たちが何十人何百人と並んで作業している様子を見ると状観である。


◆投資目的その2-----製品納入先からの要請

今までの日本の得意先や親会社が、中国に生産をシフトしてしまった場合がそれにあたります。得意先の組み立てメーカーが中国進出し、中国で生産を始めた。だから、日本の工場は「もぬけの殻」そうすると、その組み立てメーカーに部品を供給する部品メーカーは大変である。これは、協力会社と呼ばれる中小企業が中国に進出する例のほとんどの場合である。

このまま放置すれば、その得意先があなたの会社と取引を止め、既に中国に進出をしている競争相手と取引してしまうかもしれない。貴方の会社にとっては死活問題である。そうすれば、進出を決定した得意先にあわせて、自分たちも中国に工場を立てなければならない。当然、製品納入先である得意先はされを要求してくる。

今までの自社製品の一部を輸出した程度の海外経験しかもたない中小企業が、突然「中国で工場建設」である。そんな要員の確保もしていない。まだ、海外での工場建設の経験もないのが普通である。まして、社会主義国の中国での投資など、どうしたらよいのでしょう。まず、中国現地まで足を運ぶことでしょう。例えば、繊維関係の場合、上海や青島の近郊に多く出ている。まだ、コピー機やプリンターのような組み立て産業は華南地区に多く出ている。


◆投資目的その3-----原材料の調達

中国でしか調達できない原料を使う場合や、原料を中国で調達したほうが有利な場合には、当然、中国に工場を建設しようということになるでしょう。今までは、わざわざ中国から原料を日本に輸入して、日本の工場で生産・加工して、外国に輸出していた。

しかし、わざわざ運賃を払って、原料を日本に持ってくるより、中国で直接に生産したほうが有利に決まっている。この場合、原料を頼って中国に行くから、その原料の安定供給が確保されなければならない。もし、その原料確保が中国国内でも決して容易でない事情があるなら、それなりの手を打って進出する必要があるでしょう。そうでなければ、進出した意味がない。

 
原材料確保を確実にするために、最もいいと考えられるのは、その中国の原料供給者と合弁企業にすることである。合弁すれば、原料供給者とメーカー使用者が運命共同体になるから、問題解決だ。現実に、多くの合弁企業がこの方法で成功している。

一方、中国側、日本側両者の思惑が必ずしも同じでないことが多くあり、特に、何年か経過して、その合弁企業がでない場合は勿論、利益が出始めたらそれはそれなりに、両者の考えの違いが鮮明になって来ることがある。ここが中国進出の難しいところだ。商売に熱心なのは、良いことだが、相手国の国民性、文化についての勉強も日々続くことも大切である。


◆投資目的その4-----中国国内マ−ケット

後5年間、平均7%の経済成長を実現。2005年に名目GDPは、12.5兆円(約1.5兆ドル)、一人当たりGDPは9400元に。低価格の賃貸住宅の普及を後押し、2005年の都市部一人当たり居住面積を22m2に。車の家庭への普及も押し進む。

貿易障壁を撤廃し、一層の貿易拡大の環境整備によって、2005年の貿易総額は昨年の4740億ドルから6800億ドルに増やす。2005年まで道路総延長は160万キロ、うち高速道路は2.5万キロまで延ばす。西部地域への鉄道投資を加速し、青海→チベット線を開通する。上海・北京間の高速鉄道の建設を着工し、2005年に鉄道総運行距離は7.5万キロに。

通信ネットワークの構築に総力をあげる。全国規模のブロードバンド通信網の普及、第三世代移動通信システムの導入。半導体を始め、基礎技術開発を重点的に投入。2005年の家庭パソコン普及率4%を目標に努力。生態環境の悪化を食い止め、全国の森林カバー面積を18.2%、都市部の緑化面積は35%実現。