>>投資地域

現在、日本企業の参入地域は、ほとんどが沿海地域に集中しています。内陸地域の購買力はまだまだ弱いので、所得の高い層が集まっている上海か北京が中心になるでしょう。いずれにしても、候補となる地域それぞれの現在の需要予測をしなくてはなりません。

 次に、その需要のうち、自社がどのくらいのシェアを獲得できるのかを予想する必要があります。ここでは、競争関係の分析が必要になってきます。これに、見積もったコストを加味すると利益が予測でき、地域別の投資利益率の概算ができます。基本的には、投資収益率が高い地域が選択されるわけですが、ここで再度、その地域への進出が目的に一致しているかを再確認しておく必要があります



青島経済開発区
位置と気候:
 青島市は、山東半島の南に位置する中国有数の港町です。緯度から見ると、日本の埼玉県とほぼ同じく、北緯36度にあります。気候は大陸型に属しながら、温暖で住みやすく、夏場の平均最高気温は25℃で、冬場の最も寒い1月でも平均1.3℃以上です。

行政区分:
 青島市は、7つの市内区と5つの区外市から構成されている「政令都市」です。総面積は10,654km2(約東京都の4.8倍)で、総人口は706万人にも達しています。

主要産業
 青島市は古くから繊維、アパレル、食品、機械、鉄鋼、造船、化学、ゴム、物流など伝統的な産業が盛んになり、それらは中国国内において高いウエートを占めていました。80年代からエレクトロニクス、バイオなどの新しい産業が急速に成長し、特に家電と情報通信分野において、中国国内の一大生産基地になっています。その中に「海爾(Haier)」に代表される有力電子企業が輩出し、古くからよく知られている「青島ビール」と共に、中国のナショナルブランドが最も多い町の一つとして認知されるようになりました。

1984年10月に中央政府に認可された国家クラスの青島経済技術開発区は、青島市のビジネス中心街と僅か2.2海里の港湾を挟んで向かい合い、220km2の面積に25万人の人口が居住している多機能的な新しい都市区域です。


蘇州経済開発区
位置と気候:
同市は中国の東側沿海地域の中部と楊子江デルタの中心部に位置する。中国の経済・金融・貿易センター大都市である上海に隣接し、車で高速道路に沿って、約1時間で着きます、また、同市の西南側にもう一つの中国景勝地・杭州市にも近く、車で約2時間で行けます。

北アジア海洋性季節気候に属し、四季がはっきりしている。気候全体が温和で、年間平均気温が15.8℃(最高:35℃最低:-3.5℃)、平均年間降雨量が1076.2m

行政区分:
江蘇省の直轄市である。全市地域面積が8488km2で、(市街区の面積が392km2)、574万の人口を擁している。

主要産業:
同市は昔から中国の有名な歴史・文化古都と観光景勝地であると共に良好な経済基盤を構築した。約10年前から、独特の地理と経済の優位性、優れた都市機能、効率の高い政府管理という3つの特徴をきめ網かく備え、同市経済は平均20%以上の高度成長率で発展していて、中国経済振興を促進する新たな有力な都市となっている。97年度のGDP総額は同省の1/5の1133億元(RMB)に達し同省のトップとなった。97年までの累計では外資系企業からの投資総額(契約ベース)が約220億ドル、その内、1000万ドル以上の大型プロジェクトが900社あまりもある。同市の5つ開発区の内最も重要な一つである蘇州新区は近代化雰囲気に溢れている外向型のハイテク産業の集中地となっている。また、同市の文化教育の質とレベルは高く、大学が25校、中等技術学校も85校以上ある。


昆山経済技術開発区
位置と気候:
昆山市は江蘇省の南端に位置し、上海市西側境界に接する楊子江デルタ地域にある新興都市である。同市の東部の上海市や西部の蘇州市まで行くには非常に近く、それぞれ約50kmと37km。

同市は中国中部の沿海地域にあって、亜熱帯季節風気候に属する。上海の気候とほぼ同じで、年間平均気温は15.3℃(夏季最高:38℃以上、冬季最低:−5℃)、平均の年間降雨量は1063mm。

行政区分:
同市は江蘇省の蘇州市に管轄される新興工業都市で、921平方キロメートルの市域面積と58万人の人口を擁する。

主要産業:
同市は中国経済成長著しい楊子江デルタに位置し、上海経済圏の重要な新興工業都市の一つで、国際資本が最も集中的に投入しているところである。2000年までに世界54カ国・地域の2000社あまりが進出し、契約ベースでの外資導入額は約100億ドル。世界500大企業のうち23社が投資している。日本のサントリーが出資するビール会社はこのほど開業し、同市進出の日本企業約200社の一員となった。また、台湾企業の投資集中地の一つでもある。台湾資本の導入額は実行ベースで計25億ドルと、江蘇省全体のほぼ1/4を占めている。昆山市域には「昆山経済技術開発区」、「昆山輸出加工区」、「昆山ハイテク工業団地」など7つの工業団地が設置されている


東莞経済開放区
位置と気候:
中国南部の広東省の中南部及び広州市と深セン市の間に位置する。陸路では広州より50km、深センより90kmで、どちらからも近い。また、広州や香港へ行く唯一の経由地で、独特な立地優位性をもっている。

亜熱帯季節風気候に属し、年間平均気温は22℃。夏季は高温多雨で、冬季は雪がない。年間降雨量は約1500mm。

行政区分:
東莞市は4つの区と32の鎮を管轄する地域レベルの市で、600万人近くの(地元の常住人口約148万人と外来の労働人口約400万人以上)人口と2465kuの市域面積を擁している。

主要産業:
改革開放以来、10数年にわたって、外資誘致や外向型経済の推進に全力を上げることで、中国南方によく知られている新興工業都市となった。東莞経済開放区は全国においていち早く「3来1補」〔※〕外資誘致策を導入し、地理的に近い香港や台湾企業が相次ぎ進出し、同市の経済振興の原動力になっている。

1999年末までに、三つの大きな業績を上げた。@外資系企業進出の累計では進出企業が13800社、外資投資の実行ベースが110億米ドルに昇った。これは広東省のみならず全国においても、トップである。香港、台湾以外にも、日本、米国を含む20カ国・地域以上の企業が進出しており、その内、香港企業が圧倒的に多く、約80%を占めている。そして投資企業の約70%が「3来1補」である。同市では電子・電器、服装紡織、玩具・食品を基本とする産業が多く進出している。A輸出額151.5億米ドルに達したことで全国において深セン・上海に続き3位になった。B労働人口は600万人で、広東省において面積が最も小さいにもかかわらず3位である。

また、最新情報によると同市は世界有数の情報技術(IT)メーカーの集積地となっており、2001年1〜5月同市の台湾企業による追加投資の件数は300件に達した。このような多くの外資系企業導入のメッリトとしては@地理的優位性と交通の便利さ。経済が急速に発展する珠江デルタにあり、特に香港、広州に近い。A投資コストが比較的に低い(土地や人件費面で広州や深センと比べ)B分散的工業区によって選択の自由度が高い。C人的ネットワーク。東莞籍の海外華僑と香港同胞が多い。それぞれ28万人と74万人と言われている。