>>礼儀作法

中国企業が重要な取引相手となり、会食する機会も増えた。欧米と違い、漢字文化などの祖国は酒席のマナーなども共通するほず、と思ったら間違い。中国でのビジネスのカギになるという宴会のマナーを中心に紹介しておこう。

中国では人脈という助け合いのネットワークが重視される。宴会は、仕事上相手と友人関係を築きたいと意味表示する場、一種の外交儀式だ。円卓゜を囲んでの中華料理が定番となるが、前菜を除き料理は温かいのが原則で、冷たいと嫌われる。日本でお弁当などを用意する場合にも配慮するといい。また中国では面子が重んじられる。宴会ではホスト側が入れ替わりお酌に来るが、最初の一杯だけ付き合って、あとは断るというわけにはいかない。「私のお酌は受け入れないのか」となる。飲めないなら最初に断ったほうが良いだ。

日本と違って、食事を残すことは「満腹です。満足しました」とホストに伝えるのが中国流。すべて食べてしまうと「足りない」ということになる。もう一つ説によると。昔の中国の金持ちが沢山の使用人を養っているので、毎日、ご主人の食事の残りを食べるということで
残すことがホストに対する配慮と見なされる。

中国は贈答文化の本場。宴会にお土産を付けることも多いが、置き時計は厳禁。時計を意味する「鐘」と「終」が同じ発音のためだ。みんなで分ける式のプレゼントより「貴方だけに」と一人ずつ用意したほうが望ましいだ。 

次に、円卓の席順も大事だ。日本と異なるのは「あくまでも主人公はホスト」である点だ。お客のもてなしの席ではあるが、主催者の自己アピールの場でもある。「上座」に座るのも勘定を持つのも主催者だ。だから、中国側を招待するとき、誤解されないように奥の席に招くことを避けるべきだ。また、仕事上の宴会に割り勘はない。ホストが払うのがルール。その代わり「一度、招かれたら招き返す」のが中国流だ。

注:入り口から遠い席が「高い」位置で、原則的には主人の右が席順は高い。

中国でのビジネスのツボ
  • 宴会は仲良くなるための儀式。仕事の話題は喜ばれない
  • 割り勘はご法度。ご馳走されたら、次回はご馳走し返す
  • 主催者はお客の運転手の食事にも配慮
  • 冷たい食事は敬遠される。温かいメニューを
  • 挨拶は西洋式。お辞儀ではなく握手で
  • 「最初の訪問先」「わざわざ尋ねた」が重んじられる。重要な相手は真っ先に訪問
  • 中国の会社は大人数で出てくることが多い。名刺は大量に持参。
  • 数字で縁起が良いのは偶数。ただし「九」は「久」と同じ発音で縁起が良い
  • 名前の表記では姓と名を離さない。離して書く場合は均等に間隔をあける
  • 煙草を吸う時には、周りの人にも勧める


>>数字と手数字
中国では、指で数字を表すことがあります。日本とは随分違うので、覚えておくと役に立ちます。

一 (イー) 二 (アー) 三 (サン) 四 (スー) 五 (ウー)

六 (リウ) 七 (チー) 八 (バー) 九 (チュウ) 十 (シー)