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デット・アイのコリガン

デット・アイのコリガンというのは、片目がなかったからだ。目のあるべき場所にはガラス製の眼玉が入っていた。デット・アイがガラスが非常に好きで、特に、アルコール飲料が入っているガラスが好きだった。いわば、大酒のみだったのである。ある晩、デット・アイはニューヨークで泥酔したという。取引所で長い一日の仕事を終えたあとだった。彼はすっかり酔っ払い、とうしたわけがガラスの眼玉を無くしました。まもなく、仕事の時間が迫っていたため、彼は自分の取りうる手段を考えた。

  デット・アイは近くのドラッグストアへ駆け込み、眼帯をかって、片目を覆うことにしたのである。彼はカウンターの女性のところへ行って、眼帯を置いているかと聞いた。
  「眼帯はあるか?」
  「おいくつですか?」と、店員が聞いた。
  デット・アイは咄嗟にこう答えた。「おねえさん、二つ必要なら俺は盲導犬を飼うよ」

  店員は眼帯を1個売った。コリガンはビック・ボートの持ち場へ向かい、眼帯を付けたが、片目がないことはすぐに分かった。フロアの相場師たちは、デット・アイの不幸に同情しなかった。コリガンのはしご酒は有名で、誰も当然の報いだと思っていたからだ。その日、あるフロア・トレーダーがこっそり外出して、数百個のマジック・ボールを買ってきた。これは非常によく跳ねボールで。60年代末から70年代の初めに流行したものである。一つ一つのボールに眼が印刷されており、弾みやすいボールは身体から外れた視覚器官のようで薄気味悪かった。

  二時ごろ、数百人のフロア・トレーダーは、目の画かれたボールを一斉に床で弾ませて、デット・アイがなくした義眼にたいして悲しい気持ちを表した。その直後、血走った眼玉に砂糖を掛けたケーキがデット・アイの元に届けられた。
 


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